古代モンゴル岩画1万年の世界
モンゴル西部のアルタイ山脈や南部のゴビ砂漠には、1万年以上前から人類が岩石に刻んだ「岩画」が多数存在しており、世界文化遺産にも登録されています。
その中には、馬・羊・鹿など草原に暮らす動物や、それらの狩猟の様子、祈祷や子どもの誕生のシーンなどの表現があり、漢字の原形である甲骨文字の元になったと思われる岩画も確認されています。
漢宇のルーツを求めてモンゴル・内モンゴル・ロシアなど各地を調査してきた岡本光平氏の協力により、岩画の拓本18点に調査時の写真を交え、その魅力を紹介します。中には、世界初公開となる「神の鹿」と呼ばれる岩画もあり、その迫力を間近にご覧いただけます。
古代の人びとの世界観や自然に対する想いを見つめるきっかけになれば幸いです。