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きらめき ひらめき
山田咆月
2016.6.5~6.13
彩波画廊
7年ぶりの個展開催に際し、古典的な書からカジュアルな書まで表現することを目標にしました。今の自分には必要な書の表現幅だと判断しました。
線の無限の深さ、墨の色とニジミの妙、紙の素材との交わりで創出される空気感。これらの組み合わせで様々な表現がさらに可能であることにやっと気づきました。ようやく書くことが楽しいと思えたことが、書の道を歩いてきたこの7年間の収穫となりました。
他人の作品をみてはうらやみ、いざ筆をとっても「できない」、「これ以上は無理」と限界をつくっていたのは他ならぬ自分自身でした。追い詰められて「まだできる」、「絶対できる」と自分を追い込んで一歩を進められたことが喜びです。人に何かを見せる以前に、作品は日々の地道な制作の積み重ねと自分が変わる努力が何よりも必要なことだと痛感しました。