URL71
line
安藤破竹
2014.11.7~12
Gallery Concept 21
いつも表現の根っこに文字があって、それが私を育てています。
ずっとずっと昔のこと、神との対話のために文字は生まれました。
祈りの原点として生み出された漢字の姿は美しく、それぞれに意味を持ち、
2文字3文字と組み合わさっては言葉を創りだす、思えば今、当たり前のように使っている漢字(文字)の魅力は、なんと深く大きいことか。
ひらがなには、のびやかな線の中にひそんでいるしなやかな強さを捕まえる楽しさがあり、カタカナは、率直な思いを伝えるためにそのストレートな線質がピッタリとあうのです。
いつもその時の心の中にある思いを(言葉を)文字と対話しながら書いています。
今、個展会場に佇んだとき、文字が表面からは見えない抽象画面の中から、思いを込めた言葉が立ち上がってくるような気がしました。
でも、うっとりしていてはいけないのです、まだ出会っていない美しさをもっと見つけるために書き続けなくては。
2014.11 安藤破竹