Contemporary Art Calligraphers Assosiation (CACA)。現代書家 岡本光平氏が特別顧問を務める書作家協会です。

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GINZA・CACA CLASSIC CALLIGRAPHY
2019.4.16→4.20
銀座第7ビルギャラリー

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銀座CACAクラシック展は、CACA現代アート書作家協会の年間3回ある展覧会のなかで、古典に重きを置いた展覧会です。 長年、表参道で開催してきたCACA臨書展は、銀座においてCACAクラシック展と名称を改めて開催しました。内容は審査を通った全紙臨書22点、古典に準拠した倣書23点の計45点。さらにハガキ作品200点以上、Tシャツ作品、加えて特別顧問岡本光平による3mの龍門造像記と金文の臨書が展示されました。

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臨書は模写、倣書は創作とはっきり位置づけされ、CACAは創作を目的としていますが、古典の研究を基本としているポリシーは一貫しています。 自由にエントリーしたCACAメンバーは年間を通して習練に励み制作をします。今年も力作が揃いました。

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17日には特別顧問岡本光平氏による顔眞卿「祭姪稿」の7mの全文臨書が4時間以上を費やして公開実演されました。

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【CACAクラシック展/受賞作品とその受賞理由】       
受賞作品以外にも受賞に値する作品はあろうかと思いますが、僅差によって以下の作品が今回の受賞となりました。選考はCACA特別顧問の岡本光平による単独審査です。             
全紙による「臨書(りんしょ)」は単なる古典の模写ではなく、筆法や字形の鍛練から、復元と同時に紙面の再構成、そして古典の背景にある時代精神や筆者の情緒、書本来の品性と格調、臨場空気感までも表現する創作作品でもあります。書を学ぶ基本であり、いちばん根気と努力を必要とする修練です。                「倣書(ほうしょ)」という古典的な書風をベースにした創作作品は、伝統の筆法や造形性をさらに創作として昇華させた作品です。自己表現の領域にまで踏み込んで、文字の持つ意味性やイメージを獲得して表現するところまでをゴールとし、古典の伝統性を尊重したポジティブな創作のあり方です。     
私たちCACAでの書の鍛練は、古典と伝統に根ざしながら表現性と現代性を標榜し、自己を確立する姿勢を貫いております。
以下、受賞作品のご紹介です。
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《臨書部門受賞作品》岡本光平選評  


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☆瑞鳳賞 「藤原行成 本能寺切」結波 
伝統の王羲之の古法をよく消化して、端麗にして日本的な平安時代の藤原行成の書風の優美さに迫りました。緩急ある筆法と結構の調和をとらえて終始一貫する気脈を復元しました。 


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☆金虎賞 「賢愚経」胡蝶
天平写経の名品の重厚沈着な雰囲気を、伝統楷書の筆法でよくとらえました。同時に中国六朝楷書の特徴的な造形性も確実に獲得しています。難度の高い楷書に対し、積極的な修練の成果が実りました。


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☆金虎賞 「金文」風見
殷時代初期の漢字最古の大字金文が持つ力強さを前面に打ち出しました。造形性に振り回されることなく、紙面の構成をよくコントロールし、気力のこもった瞬発力のある線質に抑揚を持たせて見所をつくりました。


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☆寶亀賞 「顔謙婦劉氏墓誌」芋切丸
中国北方の流れを汲んだ金石楷書を、ダイナミックな変化ある筆法で展開させ、多様な書の風景を表現しています。表現性は文字の大小にとどまらず、線質のドラマチックな変化に挑戦した想像力のある姿勢を評価します。


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☆龍門賞 「光明皇后五月一日願経」撫子
天平写経ならではの楷書が持つ筆法と、引き締まった線をとらえることに至りました。すべての古典に共通した課題である、格調ある空気感の領域に一歩を踏み込むことができたことを評価します。 




《倣書部門受賞作品》岡本光平選評 


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☆銀漢賞「婆伽梵」原田榮雅 
粘着力のある沈着重厚な線を駆使しながら、顔眞卿や王羲之以来の伝統古法を駆使しています。紙面全体を支配する気力のこもった含蓄性を表現しました。


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☆銀漢賞「霊峰」遠藤雪飛
聖なる山の意味とイメージを豊かな筆力で貫通しています。気迫のある動的な線運動を静の造形力が制御しながら均衡を保ち、紙面にゆったりと定着させました。


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☆北斗賞「傾奇者」岩科蓮花
空海や小野道風らの弾力のある筆法を混交させて筆力筆勢が汪溢(おういつ)しています。三文字の呼吸が乱れることなく調和し、モティーフの意味性を堂々と表現することに成功しています。


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☆北斗賞「日新」結波
米芾を範とした軽やかに流れる自然な運筆は抑揚に富み、起承転結の典型ドラマを表現しています。その結果、さわやかな余白美を引き出し、余韻を生み出しました。


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☆太白賞「不退転」小林桃李
直線が浮薄(ふはく)に流れず、清時代の伊秉授(いへいじゅ)の寡黙(かもく)にして重厚感のある気韻をとらえました。“金石の気”を発揮させた技量は追求心と修練のたまものです。


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☆太白賞「眼横鼻直」
規則性のある清時代の金農(きんのう)の強い筆法を駆使して、平行する生きた直線を組み立てながらの紙面構成力にはモダニズムがあります。集中力を要する俯瞰力(ふかんりょく)を結実させました。


☆特別出品「刹那」岡本光平
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