Contemporary Art Calligraphers Assosiation (CACA)。現代書家 岡本光平氏が特別顧問を務める書作家協会です。

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白韻余情
小林白濤
2012.4.26~5.1
Gallery+Cafe エビスヤ

CACA現代アート書作家協会正会員の小林白濤さんの個展が開催されました。
 本名小林百卋さんは沼津出身者であり、いわば今回展は故郷に錦を飾る展覧でもあります。小林さんは小生が講師をつとめる研究会において10年に及ぶ研鑽を積み、すでに十分な経験と実力を携えての凱旋展です。
 このところ、とくにパリやNYのアート視察から帰国してからの進境はめざましく、作品に大きな変化が感じられます。華麗な線と構成のハーモニーが奏でる空間センスは、長年インテリアコーディネートのプロとして培われた感性が結実して、じつに説得力のある作品に仕上がっています。日本人として、またオリジナリティー溢れるプロのアーティストの仕事として、高い完成の域に達しつつあると思います。それは彼女がコツコツと切り拓いてきた独自世界であり、称賛に値するものと思います。
 そしてそれら精魂を注いだ作品群を、甥御さんのいるロサンジェルスではなく、東京でもなく、あえて故郷沼津から発信するところに小林白濤という人の心情と、思いの丈の深さを思うのです。
 それは、昨年旅立たれた最愛のご母堂への追憶と供養の展覧にもなろうかと、私などはふと思うものです。
 沼津の地は仰げば霊峰富士を望み、眼前には金波銀波の駿河湾が広がる、まさに『背山臨濤』の絶景の地でもあります。
 その間の『白砂青松』の千本松原に打ち寄せるのが白い波濤です。小林白濤はその景色の中で育ち、雅号はそこに由来するものです。奇しくも白隠禅師の『白』一字を拝領したような白濤の『白』の一文字は、打ち寄せる波頭の『白』ばかりでなく、富士の高嶺に頂く白雪の『白』でもあり、ひいては書の余白の『白』でもあります。
 小林白濤の仕事は、墨線を使ったまさに余白の『白』の表現に本領の発揮があります。

2012年 岡本光平

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