Contemporary Art Calligraphers Assosiation (CACA)。現代書家 岡本光平氏が特別顧問を務める書作家協会です。

URL127

GINZA・CACA CLASSIC CALLIGRAPHY
2021.4.20→4.24
銀座第7ビルギャラリー

CACA銀座クラシック展は無事に閉幕いたしました。

3回めの緊急事態宣言が出る直前にCACA銀座クラシック展は無事に終了いたしました。
コロナ感染拡大中にもかかわらず、熱心な方々が連日ご来場くださり、人が途切れることはありませんでした。会場内では数々のご質問やご感想をいただき感謝に堪えません。出品者一同、御礼申し上げます。
この展覧会は、私たちの古典研究の日頃の成果を発表する場として1年がかりで書き込みの研さんを積んで参りました。
全紙臨書、古典をベースにした創作の大字倣書、A3大の中字倣書、さらには小字倣書に至るまで伝統の筆法や字形をどのように消化し、どのようにアレンジして表現するか、が基本テーマです。
先人たちが磨きあげた書の美の本質を探り当て、現代に復活させることが現代書やアート書の基礎基本だという信念の元に発表し続けております。まさに温故知新の考え方に基づき地道な努力を続けております。
一方でアートや美術として、鑑賞に耐えうる現代の最先端の超モダンな表現を発表する銀座コンテンポラリー展とともに、CACAでは車の両輪を成す展覧会として位置づけております。

これらの展覧会は、最終的にナマ作品が商品価値を持ち、市場で通用するクオリティーを持つことにあります。言わばプロ養成をシミュレートする実践の場として妥協を許さない厳しい訓練を前提にしております。
その内容は字形、筆法、線質、気脈貫通力、余白レイアウト、空間性、モティーフのイメージ表現、落款印、装丁に至るまで審査を受けて陳列されます。審査は出品者同士の公正な投票によって施行されます。
そして一定のクオリティーに達した作品が受賞対象となります。
書の基本は継続的なスタンダードの鍛練にあり、鍛練で得た技術、技量、作者の思考性の総合力です。
これからもたゆまぬ訓練と鍛練を積み重ねてまいりたいと思います。

画像の説明
【大作部門】

画像の説明
【臨書部門】

画像の説明
【倣書部門】

画像の説明
【中字倣書部門】

画像の説明
【小字倣書部門】




【受賞作】
~ 大字「倣書」部門 ~

画像の説明
太白賞 「春秋令和」 順

清朝時代の揚州八怪の中心的な存在である金農の書は、4世紀の王羲之の従兄弟である王興之の「王興之墓誌銘」の書を基盤にしている。その「王興之墓誌銘」の直線的にして朴強な金石の線そのものを表現した。字形は寡黙なゴシック体だが、基本の線質は突く筆法により紙背に深く食い込み、「金石の意」をとらえた。作品に遊印を多く用いたのも効果的、かつ新鮮である。

画像の説明
太白賞 「老鶴飛」 胡蝶

趙孟頫に見るような王羲之以来の正統楷書を正面からしっかりとらえ、字形は元より筆法の細部に至るまで周到な運筆で気脈を貫通させた。堂々とした筆力溢れる楷書スタンダードの典型として称賛に値するものである。

画像の説明
銀漢賞 「道草」遠藤雪飛

羊毛筆で静かな息づかいの揺らぎ線をつむぎ出した。自然体にして筆の弾力に逆らわず、モティーフの背景にある恬淡寡欲(てんたんかよく)な柔らかい情緒を引き出している。一言で言えば癒し系の作品となり、技術だけでなく作者の心情や人生観をうかがわせる作品となった。

~「全紙臨書」部門 ~

画像の説明
★瑞鳳賞 「米芾/蜀素帖」出口胡蝶

米芾の活発にして抑制されな微細な筆法の変化をよく注視し、きわめて正確にとらえている。なおかつ多字数への集中力は最後まで途切れず、米芾の気脈の貫通性を復元した。

画像の説明
★寳亀賞 「金文/大盂鼎」栗山一滴

西周金文の壮重な雰囲気を醸し出すのに成功している。そのいちばんの要因は、遅筆による食い込んだ重い線質と初期金文特有の空間性の把握にある。金文の正攻法的な復元模写の一典型として評価に値する。

画像の説明
★金虎賞 「米芾/昔年帖」安藤破竹

奔放にしてダイナミックな筆づかいは米芾の一大特徴であるが、その躍動感をとらえた。字形の大胆なデフォルメも、バランスを崩すことなく筆勢を持続することに成功している。

画像の説明
★金虎賞 「甘粛木簡」結波

伸びやかで切れのいいエッヂの利いた中速系木簡の一典型の線質がとらえられている。迷うことのないリズム感と字間行間の配分にも
妙味があり、空間性にまで及んでいる。

画像の説明
★龍門賞 「顔眞卿/竹山連句」田崎無象

「大巧如拙」という言葉があるが、顔眞卿の微妙な拙の味をキャリアのある解釈で表現した。訥々とした筆運びに技術至上ではなく、むしろ心情を優先した技量の幅がうかがえる。書の一つの境地、境涯と言うべきである。

~ 中字「倣書」部門 ~

画像の説明
☆玲珜賞 「亀鶴」胡蝶

米芾の緊密な構えと抑揚のある重厚な筆法を正確に書きこなしている。紙質の選択、紙面に対する文字の大きさ、遊印を含むレイアウトも実に周到なバランスを押さえた。

画像の説明
☆芙蓉賞「和多志」岩科蓮花

料紙を採用し、切り裂くような鋭いシャープな線で長短、緩急、疎密を巧みに採り入れた構成は見ごたえがある。日本的な余白レイアウトがむしろ現代的なモダンを引き出している。

画像の説明
☆瑠璃賞 「花開時蝶来」順

本来は構築系の金石である漢の隷書を、伸びやかな艶のある木簡調の細線に置き換えて表現した。五文字を一つの塊として再構築した構成力は、情緒に流され過ぎずに適度な美しい緊張感を保持している。

画像の説明
☆瓔珞賞 「松竹梅」山田咆月

スタンダードな運筆字形の典型美とバランスは見るほど容易ではない。無理のないなめらかな筆致で、ニュートラルな日本的清明さの美を伸びやかに書ききっている。



powered by Quick Homepage Maker 4.9
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional