Contemporary Art Calligraphers Assosiation (CACA)。現代書家 岡本光平氏が特別顧問を務める書作家協会です。

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GINZA・CACA LIFE展 書の近未来
2020.12.15→12.19
銀座第7ビルギャラリー

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書を暮らしの中へ、をスローガンにCACA銀座ライフ展は、「書の近未来」と題して11回めのインテリア書作品の展覧になりました。
書、書画、抽象アートと、選抜メンバーによるフリースタイル54点の作品は、モティーフ、表現手法、装丁のいずれをとっても書とアート、デザインを融合させた独創性に溢れていました。
今回の展覧会は、とくに多くの若い女性たちの来場が目立ちました。書道展の常識を打ち破る大胆で現代的な表現には驚きを隠せない様子で、大いに好評を得ました。
次回は2021年4月に銀座クラシック展を開催予定です。現代的な作品を発表する一方で古典の美を徹底的に研究しつつ、古典を応用した創作作品など70点以上が展覧されます。

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☆受賞作品

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☆CACA現代アート書作家協会賞 「響奏」
墨一色で多様な線と面を交錯させ、3D画像のような立体的で新たな造形志向に踏み入れた結果、墨の濃淡による美しく陰影のある空間性の獲得に成功しました。書の本質を支える線を独立させながら点・線・面を統合した、ライン & フォルムを違和感なくアートに変換させた繊細な表現の力量は高い評価に値します。

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☆ベストカリグラフィ賞 「Voice of primitive」芋切丸
入り乱れる色彩と無防備に交錯する線の、一見すると無秩序でありながら原始混沌のシャーマニスティックな世界を表出していることに気づかされます。絵画、記号、文様、文字が未分化だった原初のエネルギーが根底に潜んでいるかのような姿は、スピリチュアルな有史以前の岩刻画の世界とつながっています。

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☆ベストカリグラフィ賞 「Harmony」長田風虹
連続する一の線から発する細(こま)やかな息づかいは、画面におだやかな起伏を醸(かも)し出しています。有機的なリフレインの白と黒の、とくに白を感応(かんのう)させる美を引き出しました。意識と無意識の半ば拮抗する即興的な線状画面は、書的なエッセンスと同じ波長を発しています。

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☆ベストカリグラフィ賞「Space travel」山田咆月
文字を解体し、それを記号化した残影フォルムをランダムに配列しながら縦横無尽に経絡をほどこすことによって全体秩序を知性的に保持しています。見るべきは白のデザイン的空間のなかに、さらに最小限の無機質な黒い細線を書き入れて東洋モダンと余白の浮遊感を醸成(じょうせい)したことにあります。

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☆ベストインテリア賞 「心景」北本淳子
寡黙な白い画面を基調に、彩色をアクセントにしながらマチエールとコラージュによるテクスチャーを巧みに調和させ、さざ波のようなバイブレーションを画面上に漂わせています。そのさりげない構成の背後には、メタファとしての静謐(せいひつ)な内観の精神性が根底に内蔵されていることを感じさせます。

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☆ベストインテリア賞 「無言」高橋古銕
時を刻み、光を沈潜させながらベクトル性を感じさせる錆びた鉄と、光を柔らかく反射する黒い塗り板との相反する異素材を用いて、時間と空間の永劫性を宿らせました。そこには日本的霊性と美意識を根底に据えた、表現の深い確信と哲学性があります。

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☆ベストインテリア賞「ラ・ジャポネーゼ」藤原活子
平面分割による、バランスとアンバランスのスーパーフラットの描法に成功しています。単純明快な二次元的な布置法で余白を引き出した構図は、琳派以来のグラフィカルな日本美のDNAを継承しています。そして複雑に変化させた万華鏡のような美しい色彩はオリエンタルを感じさせ、官能的なカオスの力が宿っています。

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☆ベストインテリア賞「NETWORK」神田風香
さまざまな文様を彫った板を半立体的に構成することで、新たなラインアートの集合美を開発しました。彫るという篆刻の技法を応用し、単純な赤の単色でありながら明度差と、彫った線の白色の彩度差、そして積み木の陰影が柔らかく全体を包み込んで一つのネット・アートを構築しています。

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☆CACA特別顧問賞 「路傍」小林白濤
癒しの書画作品です。一見、平凡に見える基本的な構成画面でありながら紙素材と表現手法がよく吟味されています。さりげない絵と朴訥(ぼくとつ)な書きぶりの書との調和は、にじみ出た一つの境地と言える安堵感があります。自然体というのは、過剰な表現意識を制御(せいぎょ)できる人間の平常心が必要です。平凡のなかに見る非凡さがあります。

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☆CACA特別顧問賞 「微笑佛」胡蝶
篆書のなかでも奇古異形の屈鉄線の篆書に着目し、難易度の高い筆法で造形化した創作意欲は評価されるべき姿勢です。古代のデザイン書道を発掘し、その書美に寄り添いながら現代の創作に変換し、整合性を模索するアプローチは、今後の新鮮な展開を大いに期待させてくれます。

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☆CACA特別顧問賞 「無量」越川白雲
筆法を抑制した、北朝摩崖碑の持つ雄渾さと大らかさを具現化しようとする姿勢は、安易な筆法過剰の書に対して対極的な姿勢です。飾り気のない無垢にして朴強な線は、書の原風景としての拙の美、素の心の本質に迫ろうとしています。目で見る先にある心の底に投じた一石の書として評価に値します。


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